絶対に確かなものってなにかなって

そうだ

疑うことから始めればいいんだ
ちょとでも怪しいものは疑って

どんどん疑わしいものを取りのぞいていけば　疑えないもの
つまり　確かなものが残るよね。

まず　人間の感覚ってどうかな？

ぼくたちは　よく思い違いや勘違いをするよね。

コップの水にストローを入れると
折れて見えるけど

遠くのものは小さく見えるけど
ほんとに小さいわけじゃない。

人間の感覚は怪しいね。

ぼくのまわりの世界はどうかな。

これがもし　夢だったらって考えたら
やっぱり怪しいよね。

だって　夢って
さめてから初めて夢だった　って
わかるんじゃないかなぁ。

いま　ぼくは

ベッドであれこれ考えていると思うけど
ほんとうは　戦場で野宿しているのかもしれないよ。

数学はどうかな。

ぼくは　数学こそ学問のお手本だと思うんだ。

だって　ほんとうに正しいってわかるじゃん。

１たす１は2。
絶対正しいよね。

でもひょっとして全知全能の神様が
人間をだまして

１たす１は、
ほんとうは３なんだけど
２だと思わせているんじゃないかい。

いや　もちろん
神様が
そんなことしないとは思うけどさ。
疑うことはできる。

あーあ
みんな怪しいじゃん。
絶対に確かなものってないのかな？

でも・・・。

みんな怪しくなっちゃったのは
疑ったからだよね
ということは　
疑ったということは間違いない。

だったら

疑ったぼくは確かにいる。

「われ思う(疑う)、ゆえにわれにあり」だ！

あー疲れちゃった。

われ思う　ゆえにわれ眠い。

おやすみ。

※　宇宙一やさしい、哲学の絵本より　※